感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎)について

異常に暑い日が続いていましたが、最近急に朝晩が冷え込むようになりましたね。急な気温の変化に体調を崩しがちなので、生活リズムを整えて、元気に過ごしたいですね。

新型コロナウイルスの感染も少し落ち着いてきたようですね。規制も緩和されつつありますが、まだまだ心配です。それぞれに感染防止対策を心がけながら、元気に過ごしましょう。

今回は、最近多い感染性胃腸炎についてお知らせします。

〜感染性胃腸炎〜

・感染性胃腸炎は、細菌性とウイルス性に分類されます。

・ウイルス性胃腸炎の中には、感冒性胃腸炎、流行性嘔吐下痢症など様々な呼び名があります。

・病名は異なりますが、全て感染性胃腸炎になるので、症状が嘔吐だけだったり、下痢だけでも感染するので、早めに受診しましょう。

(原因)

・ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスなどが主になります。

(感染経路)

・経口または飛沫感染で、潜伏期間は1〜3日である。

(症状)

・突然の激しい嘔吐、次いで下痢が起こります。

・発熱することもあり(38〜39℃)、下痢も3〜7日ほど続く場合が多い。

・ロタウイルス感染の場合は、便が白っぽくなるのが特徴的で、初感染は症状が非常に激しいが、2回目以降は症状が軽い場合もあります。

(治療)

・嘔吐がひどい場合は、吐き気止めを使用する場合もあります。

・食前に吐き気止めの内服が処方される場合が多いです。

・下痢に対しては、整腸剤の処方が主ですが、腸内の毒素を吸着する下痢止めが処方される場合もあります。

(嘔吐と下痢のケア)

・嘔吐した場合は、速やかに吐物を片付けましょう。

・嘔吐した後は、再び嘔吐することが多いので、口をすすがせ、窒息しないように、横向きで寝かせましょう。

・嘔吐後は20〜30分間は何も与えずに様子をみて、体温程度に温めた白湯またはイオン飲料を20cc程飲ませて様子をみる。

・再び20〜30分ほど時間を空けて、こまめに水分補給を繰り返す。

・冷たい飲み物やオレンジなどの柑橘類は、刺激になり嘔吐を誘発するので避けましょう。

・下痢がひどい場合は、乳製品や果物を控えたり、消化の良い物を与えましょう。

(吐いた所や衣類などの消毒)

・吐いた所は0.1%に薄めた家庭用塩素系漂白剤で拭きましょう。

・汚れた衣類などは、流水で洗い0.02%に薄めた家庭用塩素系漂白剤に、30分付け置きし、他の洗濯物と区別して洗いましょう。

・便器やドアノブは、0.02%に薄めた家庭用塩素系漂白剤で拭きましょう。