突発性発疹とインフルエンザ予防接種について
朝晩が冷え込むようになり、日中も過ごしやすくなりましたね。この時期は気温の急激な変化に体調を崩しやすくなります。生活リズムを整えて元気に過ごしたいですね。
最近宮崎市では、アデノウイルス感染症や突発性発疹が増えています。今回は突発性発疹と、インフルエンザ予防接種についてお知らせします。
〜突発性発疹〜
・突発性発疹は2歳までにほとんどの子供が感染するとされ、特に生後6ヶ月〜1歳くらいの時期にかかりやすいウイルス感染症の一つです。
・突発性発疹で生後初めて高熱を出す赤ちゃんも多くいますが、順調に回復することがほとんどです。
(原因)
・ヒトヘルペス6型ウイルスが主な要因ですが、感染力が弱くはっきりとした流行はありません。
・ヒトヘルペス7型や他のウイルスでも起こることがあり、そのため2度かかることもあります。
(潜伏期間)
・感染してから発症するまでの期間は、1〜2週間です。
(症状と経過)
・突然38度以上の高熱が出て、38〜40度の熱が3〜5日ほど続きます。
・熱以外に下痢と軟便が出たり、喉が赤くなったり、鼻水や咳など風邪と同じ症状が出ることがあります。
・熱が下がり始めると同時に、全身に発疹が出始めます。
・発疹の色は赤〜ピンクで、大きさは3〜5mmくらいです。
・お腹を中心に出始め、胸や背中、顔など全身に広がります。
・発疹は痛みも、かゆみもなく、3〜4日ほどで消失します。
・発熱中は機嫌が良いことが多いが、熱が下がり発疹が出る頃になると一転して不機嫌になることがあります。原因は分かっていませんが、ほとんどが発疹が治ると共に、機嫌も戻ります。
・高熱のため、熱性けいれんを起こすことがあるので注意が必要です。
(治療)
・家庭で安静にして、水分を十分に補給していれば良いでしょう。
・高熱が出ても、元気があれば解熱剤を使用せず、様子を見ましょう。
・突発性発疹は、最初に現れる症状が発熱で、熱が下がった頃に発疹が現れるので、発熱しているときに受診しても突発性発疹かどうかを診断することは難しいです。
(早めの受診が推奨される場合)
・水分が取れない
・ぐったりしている
・熱が長引いている
〜インフルエンザ予防接種について〜
・今年の秋冬には、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザとが並走することが予想されます。
・インフルエンザのワクチンは、過去最大量を確保している状況ですが、より必要とされているハイリスクな方が確実に接種できるように、厚生労働省より接種期間について協力のお願いが発表されています。
・原則として、10/1〜65歳以上の方(定期接種)、それ以外の方は10/26までお待ちください。
・10/26〜医療従事者、基礎疾患を有する者、妊婦、生後6ヶ月〜小学2年生を優先的に接種する。これ以外の方も10/26〜から接種は可能です。
・宮崎市の各小児科においては、10/1〜インフルエンザ予防接種は実施しています。
・かかりつけ医に電話をして、確認・予約をして接種をしましょう。