咽頭結膜熱(プール熱):アデノウイルス感染症について

朝晩は少し冷え込みますが、日中は半袖で過ごせるほど気温も上がってきましたね。

全国に緊急事態宣言が発令され、2週間が経過しました。まだまだ、感染者が増え続けており、みなさま不安な日々をお過ごしかと思います。

あゆみキッズにおいても、利用制限を設けており、保護者の方々には大変ご迷惑をおかけしています。感染拡大防止の為、ご理解とご協力を引き続きお願いいたします。

今回は、最近増えてきている咽頭結膜熱(プール熱):アデノウイルス感染症についてお知らせします。

〜咽頭結膜熱(プール熱):アデノウイルス感染症〜

種類▶︎ アデノウイルスによる感染症の代表的な疾患として「咽頭結膜熱(プール熱)」と「流行性角結膜炎(はやり目)」があります。それぞれウイルスの型が違い、咽頭結膜熱は3型や7型、はやり目は8型や19型、37型となります。

咽頭結膜熱は、夏にプールを介して感染することが多かった為、プール熱とも呼ばれています。

原因▶︎主にアデノウイルス3型や7型による感染

潜伏期間▶︎5〜7日間

感染経路▶︎咳やくしゃみなどによる飛沫感染とタオル共有などによる接触感染により感染し、感染力が非常に強いです。

検査方法▶︎綿棒でのどや目をこすって、迅速診断検査にて検査します。

15〜20分程度で判定します。

症状▶︎主に発熱、結膜炎、咽頭痛の3つですが、この症状が3つ全て出現しない不完全なケースも見られます。

急な発熱で、咽頭炎によるのどの痛みが強くなります。

熱は高熱の場合が多く、38〜40℃が4〜5日ほど続きます。

朝の熱は落ち着いているが午後から急激に上がる状態を繰り返す状態も多く見られます。

目の症状としては、充血、目の痛み、かゆみ、目やになどです。

他にも、鼻水、咳、腹痛、下痢などの症状も見られます。

治療▶︎特効薬はないので、それぞれの症状に対しての治療をする対症療法で様子を見ます。

感染予防▶︎手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒を行う。

流行きや家族が感染した場合、できるだけ密接な接触は避け、こまめに手洗い・手指消毒、うがいをしましょう。

便にもウイルスがいるので、子どもの排泄後はしっかり手洗い・手指消毒・うがいを徹底しましょう。

タオルや洗面器などの共有は避けましょう。

ドアノブや手すり、おもちゃなどは、できるだけこまめに消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)で消毒しましょう。

目やにや涙などを拭き取る場合は、ティッシュペーパーや清浄綿を使用して、できるだけ目に直接触れないように拭き取り、すぐに捨てましょう。

出席停止▶︎解熱後2日経過し、主要症状が消失後2日経過するまで、出席停止となります。